ギガバイト単位は今ではパソコンのハードディスクの主要単位として定着している情報媒体の容量を示す単位のひとつです。
デジタルDVDレコーダー等のディスク容量やパソコン、ipod、スマートフォン等、あらゆる情報端末の容量を示す単位にもGBは使用されているため、現在では馴染みのある単位であると言えるかもしれません。
GB(ギガバイト)のひとつ下の単位であるMB(メガバイト)単位が主流だった時代はほんの数十年前のことです。
当時は1GBと言えば大変大きな容量に感じられましたが現在は1GBでは逆に物足りないといった感覚もある程です。
いつの間にか生活に定着した情報媒体の容量を示すギガバイトという単位。
ここではこのGB容量はどの程度の容量であるのかについて、デジカメ写真の保存枚数や、ipodで保存が可能な曲数は何曲程度になるのか等、身近に使用する対象とともに比較しながら解説していきます。
【1ギガバイトは1024メガバイト】
家電量販店などでパソコンコーナーを見て回っていると、パソコン本体の下側にはずらりと並んだパソコンの性能を示すスペックが表記されております。
ここにはCPUは512MB、HDD(ハードディスク)は320GBなどと記載されており、初めてパソコンの購入を検討している人にとってはまったく意味のわからない単位が多く並んでいるように感じられるかもしれません。
このMBやGBという単位はデジタルの情報量を取り扱う単位のひとつで、1ギガバイト(1GB)は1024MBの容量を示しております。
※1ギガバイトは1024メガバイト
パソコンのスペックなどの表記や外付けHDD(ハードディスク)、メモリーカードやUSBメモリースティックに至るまでギガバイト(GB)単位は現在では基本的な単位となっております。
更に情報量の増えた近年ではGBの更に上の単位であるテラバイト(TB)単位についても外付けハードディスクでは既に標準単位となってきております。
しかし、わずか十数年前まではこのGB単位も馴染みの薄い単位であったことを今の若い年代の方々はご存知ないかもしれませんね。
ギガバイト単位(GB)はここまで解説してきた通り今では広く認識されている容量を示す単位です。
しかし十数年前にはパソコンや情報端末に関わる企業の方を除いては、一般家庭でも馴染みの薄い単位でした。
ここで一つギガバイトが少しずつ知られるようになった面白い当時のお話しがあります。
2000年代に入ってからの話ですが、当時ノートパソコンで莫大な人気を集めたノートパソコンにNECの「ラビシリーズ」のノートパソコンがありました。
当時のノートパソコンは、まだパソコン自体がとても厚みがあり重さもやや重いという特徴がありました。(現在と比較した場合です)
そして、当時人気を誇ったNECラビシリーズを中心としたノートパソコンはコンパクトながら大容量のハードディスクを備えている事でも大きな話題を集めたのです。
尚、この大容量として注目を集めた当時のノートパソコンのハードディスク容量は4GB・6GB・8GBが主流で価格は17万円~20万円前後の価格帯だったのです。
最近のノートパソコンのハードディスク容量は320GB以上が当たり前ですから扱われる情報データ量が大きくなった現在では大容量と呼べる基準も大きく変化しております。
今もし17万円~20万円もの予算でノートパソコンを探すならば当時の性能を遥かに上回るスペックのノートも6万円~8万円程度。更に残りの予算で外付けハードディスクを購入したならば当時の1000倍~5000倍近い容量を確保しても尚、お釣りがくるかもしれません。
今でこそ少しイメージが湧きづらい感じがあるかもしれませんが、わずか十数年前にはこのような時代があったのです。
情報化社会への変革に伴い、現在世界中で扱われる情報データ容量は急激な速度で膨張し続けております。
数十年後には、もしかしたらパソコン容量を示す単位の標準はGB単位ではなく、TB単位となっている可能性も十分考えられるのです。
尚、1980年代~1990年代はMB(メガバイト)単位が情報容量を示す主流の単位でしたが、現在ではノートパソコンのメモリ容量やCD媒体等で見かける程度となりました。
またメガのひとつ下の単位であるキロバイト(kB)単位に関してはデータ通信等の情報データ速度の単位として見かけるケースもありますが、やはり認知度は低くなっているのではないでしょうか。
動画などの大容量のデータを扱う場合は320GBなどの比較的大きな容量のハードディスクが内蔵されているパソコンであっても容量が不足するケースは多くあります。
また基本的に多くのパソコンの初期設定ではプログラムファイルがCドライブに入っているため、動作を快適にするためにもCドライブは余裕を持たせておきたいと思う方も多いでしょう。
尚、携帯電話やスマートフォンなどのモバイル端末に搭載されているデジタルカメラの映像解像度を示す画素数は近年大きく向上し、500万画素を超える画素数を持つカメラを搭載する端末も多くなりました。
そこでデジタルカメラで撮った写真を保存する場合にいったい何枚程度の写真を保存できるのか?という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
ここでは解りやすく1GB容量に保存できる写真の枚数を計算します。
尚、下記一覧表は1ギガ・4ギガ・8ギガ・16ギガ・32ギガの記憶媒体(HDD・メモリーカード・USBメモリースティック等)に保存が可能な写真枚数をカメラのおおよその画素数ごとに分類して作成した一覧表です。
【1GBに保存できる写真の枚数の目安】 | ||||||
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画素数 | 1GB | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB |
300万画素 | 450~550枚 | 1800~2200枚 | 3600~4400枚 | 7200~8800枚 | 14400~17600枚 | 28800~35200枚 |
400万画素 | 370~460枚 | 1480~1840枚 | 2960~3680枚 | 5920~7360枚 | 11840~14720枚 | 23680~29440枚 |
500万画素 | 310~410枚 | 1240~1640枚 | 2480~3280枚 | 4960~6560枚 | 9920~13120枚 | 19840~26240枚 |
600万画素 | 260~350枚 | 1040~1400枚 | 2080~2800枚 | 4160~5600枚 | 8320~111200枚 | 16640~22400枚 |
800万画素 | 160~250枚 | 640~1000枚 | 1280~2000枚 | 2560~4000枚 | 5120~8000枚 | 10240~16000枚 |
1000万画素 | 110~190枚 | 440~760枚 | 880~1520枚 | 1760~3040枚 | 3520~6080枚 | 7040~12160枚 |
上記データはニコン・キャノン・オリンパス・富士フィルム・コニカミノルタ・ペンタックス・ソニーなど主要デジタルカメラにて高画質であるJPEG画質で撮影した場合の枚数の目安です。
メーカーや機種によって圧縮率が異なるため、範囲はやや広くなっておりますが、各メーカーサイトの指標を参考に再計算を行った数値であるため、この範囲から大きく逸脱することも少ないかと思います。
ノートパソコンを持ち運びで使用する場合の外付けHDDは小振りでしっかり容量のあるモデルがやはり利便性が高いと言えます。
しかし、自宅のデスクトップパソコンやレグザなどのテレビの録画で使用する場合は、やや大きくてもテラバイトのHDDを1台保持していた方が容量の大きさからも使い勝手が良いかもしれません。
尚、メモリーカードやメモリースティックも容量の大きな製品がどんどん出てきております。
個人的なクラウドサービスも大きな注目を集めておりますが、やはりセキュリティー面の不安は拭えない部分も多いのではないでしょうか?
様々な状況を踏まえて考えてみると、今後は機種本体のHDDにデータを保存するスタイルはおそらく少なくなっていくと思われます。
逆に、外付けのUSBメモリスティックなどにデータを保管し別途持ち歩くような時代へと変化していくのかもしれません。
不動の人気を誇るオーディオ機器として瞬く間に市場のシェアを大きく奪ったipod。
このipodも4GB・8GBモデルの登場等で話題を集めましたが、やはりデータ容量が徐々に大きくなってきております。
ではipodの容量1GBを基準として考えた場合に、1GBにいったい何曲くらいの曲数を保管することができるのでしょうか?
もちろん曲の長さやBitrateによっても保存できる曲数は異なってきますが、ここでは平均的な4分の曲を128kbpsの比較的高音質のビットレートで保管したと想定します。
この場合、1GB容量では約240曲程度の曲数が保管できる計算となります。
※1GBに保存できる曲数は約240曲
2GB以上の容量を持つiPodshuffleの場合は単純に1ギガの倍となりますから保管できる曲数は480曲程度が保存可能であり、多少長い曲を含めても常時400程度の好きな曲を持ち運びすることができることになります。
1枚のアルバムが10曲とするとアルバム40枚分のデータをあの小さなボディーで持ち歩けるという訳です。
尚、全ての曲を持ち歩きたい場合は、比較的高音質の128kbpsビットレートで1GBにつき200曲を目安にデータ容量を把握しておくと安心です。